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規格外野菜とは【なぜできる?】違い・問題点・安い理由・分けるメリットなどを徹底紹介

直売所やスーパーなどで「規格外野菜」を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?


規格外野菜は、形や色などが出荷の規格を満たしていないために、生産や流通の工程で破棄されることが多く、食品ロスの原因の一つとして近年問題視されるようになりました。


実際には色や形が不揃いなどの見た目上の問題だけで、味や品質は正規の野菜となんら変わりません。


むしろ見た目の問題だけなので、規格外野菜を上手に活用することで野菜をより安い価格で購入できるというメリットもあります。


そこで今回は、規格外野菜の定義や正規品との違い、規格外野菜が安い理由や、活用するメリットなどを詳しくご紹介します。


規格外野菜とは?


まずは、規格外野菜とはどんな野菜のことを言うのか、その定義から見ていきましょう。


流通規格にそぐわない野菜


そもそも野菜には、市場で定められた「規格」というものが存在します。


主な規格は、


・大きさ

・色

・形

・品質


などで、それぞれS・M・L(大きさ)、優・良・並(品質)などの表記で振り分けられます。


これらの規格を満たしていない野菜のことを規格外野菜と言い、曲がっている、キズがついている、太さが足りないといった理由から、規格外野菜として廃棄されたり、正規品よりも安い価格で販売されたりします。


実際には規格外野菜のほとんどが店頭に並ぶことなく廃棄処分されており、その廃棄率は生産量の約40%にも上るため、規格外野菜の廃棄による食品ロスが問題視されるようになりました。


ではなぜ、見た目が悪いというだけで、規格外野菜は廃棄されてしまうのでしょうか?


規格外野菜はなぜ廃棄される?


続いて、規格外野菜が廃棄される理由を見てみましょう。


基準に満たない形や大きさだから


規格外野菜が廃棄される一番の理由は、形や色、大きさが基準を満たしていないためです。


例えばトマトなどの出荷規格では、「色・形・大きさ・腐敗の有無などのすべてが良好なものはA」「目立たない程度の傷があるものはB」「傷が見て分かる軽微なものはC」といったように、野菜によって出荷規格が定められており、これらの規格を満たしていないものが規格外野菜として扱われます。


とはいえ、品質や味に変わりはないため、実際には店頭で販売することもできますが、見た目の悪い野菜は消費者に選ばれにくく、結局のところ売れ残ってしまうといった背景から、スーパーなどの小売業者は、規格外野菜をあまり取り扱ってくれません。


その結果、ほとんどの規格外野菜が流通されずに廃棄処分となってしまうのです。


規格外野菜と正規品の違い


では、規格外野菜と正規の野菜では具体的に何が違うのでしょうか?


続いて、規格外野菜と正規品の違いを見ていきましょう。


見た目


規格外野菜と正規品の大きな違いは、見た目です。


・曲がっている

・色が悪い

・形が不揃い

・大きすぎる、小さすぎる

・目に見て分かる傷がある

・細すぎる、太すぎる


など、規格外野菜は見た目上の問題を抱えています。


味や品質に問題がなくても、見た目が規格を満たしていなければ規格外野菜として扱われます。


価格


規格外野菜のメリットは、価格の安さです。


規格外野菜のほとんどは、規格を満たしている正規品よりも安い価格で販売されます。


というのも、規格外野菜はスーパーや八百屋に出荷できる基準を満たしていないため、正規品のように価格がつかないためです。


それでも、見た目が悪くても味や品質に問題なければ気にしないという消費者も多いため、そういったニーズに合わせて、正規品よりも安い価格で直売所などに出荷されます。


味や品質に変わりはないので、見た目さえ気にならなければ、正規品と変わらない品質の野菜を低コストで購入できる点は、規格外野菜ならではのメリットと言えるでしょう。



規格外野菜と正規品では、味の品質はほぼ同じです。


野菜の出荷規格は基本的に、大きさや傷、色などの見た目上の基準のみしか設定されていないため、規格外の野菜であっても味は変わりません。


品質面でも正規品と差はないため、規格外野菜だからといって安全性が低いわけではありません。


生産工程も正規品と同じなので、規格を満たしていない野菜だとしても安心して食べられます。


栄養素


栄養素も規格外野菜と正規品で大きな差はありません。


というのも基本的に規格外野菜は、見た目が出荷規格を満たしていないだけなので、品質面に変わりはないためです。


含まれる栄養素も正規品と同じなので、規格外野菜だから栄養価が低いといったこともありません。


正規品は農薬・化学肥料が使われている場合もある


むしろ正規品には、農薬・化学肥料が使われている可能性もあります。


野菜は農薬や化学肥料によって安定的に育てることで、形が均一になりやすく、日本では商品価値が高いと言われています。


裏を返せば、形の悪い野菜ができるのは無農薬だからこそとも言えます。


見た目が良くても農薬や化学肥料を使った野菜と、見た目は悪いけど無農薬で安全な野菜とでは、健康面や安全性で考えると無農薬のほうが安心できるのではないでしょうか。


規格外野菜に分ける目的


味や品質に問題がないのであれば、正規品も規格外野菜も同じように販売すればいいように思えますが、規格外野菜に分けるのにはちゃんとした目的があります。


続いて、規格外野菜と正規品に分ける目的を見ていきましょう。


流通の合理化


そもそも野菜の規格が生まれた背景には、野菜流通の合理化が挙げられます。


規格外野菜と正規品を分けることで、


・形が揃っている分段ボールへの箱詰め作業がスムーズになる

・きちんと収納できる

・機械調理の多い学校給食などでは形状が揃っていた方が作業効率がいい


といったメリットがあります。このように流通の合理化を図ることが、規格外野菜と正規品に分ける目的の一つでもあります。


出荷・取引の簡素化


野菜の規格化には、取引や出荷の簡素化を図る目的も含まれます。


出荷や取引を簡素化して合理的に行うことで、日によって産地が違う野菜も、価格を統一して店頭に並べることができるというメリットがあります。


消費者の嗜好に合わせる


また、規格野菜の根本には「美しくて形のいいものしか買わない・売れない」という日本ならではの、消費者の嗜好やエゴが大きく関係しているとも言われています。


逆に、形や大きさなどの見た目よりも、化学肥料や農薬の有無といった安全性を重視する消費者も多いため、正規品と規格外野菜に分けることで、消費者のニーズに幅広く応えられるというメリットも挙げられます。


規格外野菜に分けるメリット


続いて、正規品と規格外野菜に分けるメリットを見てみましょう。


異なる生産地でも並べられる


規格外野菜に分けることで、異なる産地でも店頭に並べられるというメリットがあります。


また、市場に流通できない規格外野菜は地域内で消費される傾向が強いため、地産地消の促進に繋がる点もメリットの一つです。


地産地消を推進することで、流通にかかる時間や費用も削減できるので、環境負担の軽減も期待できるでしょう。


規格外野菜の問題点


規格外野菜も市場に流通している正規品と味や品質はほぼ変わりません。


ですが、規格外野菜というだけで市場に出せないと判断されてしまうので、結果として廃棄処分せざるを得なくなり、食品ロスを助長させる原因の一つとなっています。


続いて、規格外野菜が抱える問題点を詳しく見ていきましょう。


色むら・傷・変形がある


規格外野菜の大きな問題点は、色むらがあったり、傷、変形があったりといった見た目の悪さです。


見た目上の問題だけで、実際には味や品質に変わりはなく、普通に食べられるのですが、それでも見た目の悪い野菜は消費者に選ばれにくい傾向にあります。


また、機械調理の多い製造業者などでは不揃いな野菜は使いにくいといった理由もあり、結果として規格外野菜のほとんどが流通されずに廃棄処分となってしまっているのが現状です。


規格外野菜はなぜ安い?


そんな規格外野菜ですが、正規品と比べて安い価格で購入できるというメリットもあります。


では、品質や味が同じ野菜でも、正規品より規格外野菜のほうが安いのはなぜなのでしょうか?


続いて、規格外野菜が正規品よりも安い理由を見ていきましょう。


都道府県やJAが定める規格外だから


規格外野菜は、都道府県やJAが定める出荷規格を満たしていないため、正規品のように価格がつきません。


それでも、「見た目は気にしない」といった需要も一定数あるため、地元の直売所などで安く販売されることもあります。


本来は価格の付かない商品なので、その分正規品よりも安い価格が付けられます。


需要が低いから


また、規格外野菜は正規品と比べるとどうしても需要が劣る傾向にあります。


スーパーや機械調理が必要な事業者には好まれにくいですし、スーパーで販売しても見た目の悪い野菜は売れ残る傾向にあります。


その結果、廃棄処分せざるを得ないので、少しでも廃棄量を減らすために、安い価格を付けて消費するしかないのです。


コストが削減されているから


野菜の出荷基準には、野菜の見た目以外にも「1箱に何個入れる」といった梱包方法も含まれます。


そのため正規品は、必要以上に段ボールやビニール袋の梱包資材を使ったり、箱詰めの際に労力が必要であったりするため、コストや人件費も高くなりがちです。


その点、規格外野菜はその必要がないため、コストが低く結果として販売価格も安く付けられるという理由が挙げられます。


廃棄を防ぐため


規格外野菜のほとんどは、廃棄処分されるのが現状です。


そのため、廃棄量を少しでも減らすため、安い価格を付けて消費する目的もあります。


特に一般家庭で使う分には、野菜の見た目にこだわる必要があまりないので、地域の直売所や地元のスーパーでは、規格外野菜であっても売れる傾向にあります。


規格外野菜を救うおすすめ商品


最後に規格外野菜を使ったおすすめ商品をご紹介します。


無添加で美味しい「ベジクラッカー」


今回ご紹介するのは、株式会社長良園とSmileCircle株式会社、アルファードスタッフ株式会社の3社による共同開発で作った、野菜クラッカーの「べジクラッカー」です。


べジクラッカーは、行き場を失った有機素材の規格外野菜を救いたいとの想いから誕生した野菜クラッカーで、本来であれば廃棄されるはずの規格外野菜が主原料となっているのが特徴です。


もちろん、規格外の野菜といっても見た目上の問題だけなので、品質面は変わりません。農薬や化学肥料を極力使わずに有機栽培された有機JAS認証の野菜を使っているので、安全性が高く、小さなお子様にも安心して与えられます。


味の種類も多く、オニオンハーブロースト、トマトバジル、ニンジンラぺ、スイートポテト、メープルパンプキンの5種類をご用意。素材本来の美味しさが楽しめる、ヘルシーな野菜クラッカーとなっています。


もちろん、無添加にもこだわって作っているので、健康志向の方や素材を気にする方にもおすすめできる商品です。


野菜があまり好きでない方にも美味しく食べていただけるよう、スパイスの配合量や選定といったレシピづくりにも力を入れているので、おやつやお酒のおつまみなどにぜひ、べジクラッカーをお試しください。


まとめ


今回は、規格外野菜の定義や正規品との違い、規格外野菜が安い理由や、活用するメリットなどを詳しくご紹介しました。


規格外野菜は、見た目上の問題だけで味や品質は正規品と変わりません。


むしろ、消費者にとっては安全性の高い野菜を安く購入できるというメリットもあるので、規格外野菜を上手に活用することで、家計の負担軽減だけでなく、環境問題の解決にも貢献できます。


ご紹介した規格外野菜を使ったべジクラッカーなども活用しながら、規格外野菜を救いつつ、安全かつ安くて美味しい野菜を、ぜひご家庭に取り入れてみてください。