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有機JASマークの意味とは?メリット・食品別の獲得条件・模様についても紹介

オーガニック食品や有機野菜などの商品パッケージによく付いている「有機JASマーク」をご存じでしょうか?


スーパーの野菜コーナーや、地元の直売所などで一度は目にしたことがあるかと思いますが、有機JASマークにはどんな意味が込められているのか知らない方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、知っているようで意外と知らない「有機JASマーク」の意味や定義、商品別の獲得条件などを詳しくご紹介します。


有機JASマークとは


まずは、有機JASマークとは何なのか、基礎知識から学んでいきましょう。


有機JASに適合して認められた証


有機JASマークとは、農林水産省が定めた品質基準や表示基準に合格した農林物資の製品に付けられる認定マークのことを言います。


有機食品を認証する「有機JAS制度」のJAS法にもとづき、有機JASに適合した生産が行われていることを、第三者機関が検査・認証し、認証された事業者には有機JASマークの使用が許可されます。


太陽・雲・植物をイメージしている


オーガニック野菜などの商品パッケージを見れば分かりますが、有機JAS認証を受けた商品には、緑色の太陽と雲、植物をイメージしたマークが表示されます。


これは、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として、自然界の力で生産された食品を表しており、農産物をはじめ、加工食品、飼料、畜産物および藻類に付けることができます。


簡単に言うと、「農薬や危険な化学物質を使用せずに生産された食品」であることの証明マークのようなもので、第三者機関に認証を受けた事業者のみしか表示することができません。


そのため、オーガニック野菜や有機野菜を購入する際は、この有機JASマークが表示されているかどうかを必ず確認しましょう。


有機JASマークの起源


続いて、有機JASマークが付けられるようになった歴史を振り返ってみましょう。


2001年~!有機JAS制度の始まり


有機JAS制度が誕生したのは、2001年のことです。


有機JAS制度が制定される前は、「有機」や「オーガニック」といった有機食品に関する表示ルールがなく、不適切表示や生産基準の不統一が問題点として挙げられていました。


消費者も、どれが本当に安心安全な食品なのかを判断する明確な基準や材料がないため、消費者に誤解を与えかねない状況が続いていたのです。


そんな中、世界では、食品の国際規格を定めるコーデックス委員会が1999年に、有機食品の国際的な基準「有機的に生産される食品の生産、加工、表示および販売に係るガイドライン」を制定しました。


これを受けて、日本でも2001年より有機JAS制度が制定され、農林水産省に認可された登録認証機関によって、検査され、認証を受けた商品のみが、「有機農産物」「有機加工食品」「オーガニック食品」として表示できるようになったのです。


有機JASマーク付き商品を選ぶメリット


つまり、有機JASマークが付いている商品は、有機JAS規格に基づき、国が認めた安全な商品であるという証になります。


続いて、有機JASマーク付きの商品を選ぶ4つのメリットについてご紹介します。


基準をクリアした商品を選べる


有機JASマークが付いているということは、有機JAS制度の規格をクリアしている商品ということです。


商品パッケージに表示があるので、有機JASの細かな基準といった知識がない人でも、安全性の高い商品をひと目で見分けることができる点が大きなメリットです。


実際、有機野菜やオーガニック野菜がなんとなく体に良いのは分かっていても、その根拠や細かな基準については理解できていない方は多いでしょう。


有機JASマークがあるだけで消費者に信頼感を与えることができる点は、有機JASマークの優れたポイントと言えます。


認証マーク付きの安心感が得られる


多くの商品が出回っている世の中では、「オーガニック商品」「有機野菜」と表示されているだけでは、本当に農薬や化学物質を使わずに栽培したのかどうか、それを判断する基準や材料がありません。


その点、農林水産省が認証する有機JASマークがあれば、信頼感はグッと高まります。


第三者機関の審査によって、生産工程も評価されているということなので、工程が見えない生産者を選ぶよりも安心感を抱けるでしょう。


小さなお子さんや高齢者のいるご家庭でも安心して食品を口にできるのは有機JASマーク付き商品の大きなメリットになります。


SDGsへと貢献できる


有機JAS認証を行うことで、SDGsの目標達成に貢献できるというメリットもあります。


有機JAS認証によって実現できるSDGsの目標には、


・飢餓を0に

・すべての人に健康と福祉を

・安全な水とトイレを世界に

・つくる責任つかう責任

・気候変動に具体的な対策を

・陸の豊かさを守ろう


などが挙げられます。


特に有機JAS認証の商品、つまり農薬や化学肥料を使わない栽培は、通常の栽培のように地下水や河川に化学物質が排出されることがありません。


そのため、水質汚染を防ぎ、SDGsが掲げる「安全な水とトイレを世界中に」という目標達成に繋がります。


さらに、化学物質を使用しない有機商品は人の健康だけでなく、土壌や周辺を取り巻く動植物の健康も守るので、「すべての人に健康と福祉を」という目標達成にも貢献できます。



このように、有機JAS認証を行うことで、SDGsの目標達成に繋がる点も、大きなメリットの一つと言えるでしょう。


高い価値を感じられる


有機JASマークのある商品と、ない商品では信頼性や安全性の高さに差が出るため、同じ商品であっても価値が変わってきます。


有機JASマークのある商品は、生産において厳しい審査基準をクリアしていることが証明されているので、それだけで商品価値が上がるでしょう。


少々値段が高くても、安全を買うという価値があるので、消費者にとっても大きなメリットとなります。


【食品別】有機JASマークの条件


有機JAS認証を取得するにあたって、マークが付けられる品目は大きくわけて以下の5種類です。


・有機農産物

・有機畜産物

・有機加工食品

・有機飼料

・有機藻類


それぞれに認証の条件や基準や異なるので、以下で詳しく見ていきましょう。


農産物


農産物に対しては、


・ 堆肥等による土づくりを行っていること

・播種、植付け前2年以上(多年生作物の場合は収穫前3年以上)、原則として化学的肥料および農薬は使用しないこと

・ 遺伝子組換え種苗は使用しないこと

・周辺から使用禁止資材が飛来、流入しないように必要な措置を講じていること

・有害動植物防除において、農薬に頼らず、耕種的防除、物理的防除、生物的防除、またはこれらを組み合わせた方法で行うことを基本とすること


などの基準が設けられています。


畜産物


畜産物に対しては、


・有機飼料を基本的に与えること

・野外の飼育場に自由に出入りさせ、飼料や新鮮な水を自由に摂取できる環境を用意するなどして、ストレスを与えずに育てること

・病気の予防目的で抗生物質等を使用しないこと

・遺伝子組換え技術を使用しないこと


などの基準が設けられています。


加工食品


加工食品に対しては、


・原材料の95%以上(食塩・水を除く)が有機農産物・有機畜産物または有機加工食品でつくられていること

・化学的に合成された食品添加物および薬剤の使用は極力避けること

・ほかの農畜産物や加工食品が入らないように管理すること

・遺伝子組換え技術を使用しないこと


などの基準が設けられています。


飼料


飼料に対しては、


・原則として有機農産物と同じようにつくられていること

・使用が認められた原料だけを配合すること


などの基準が設けられています。


このように、品目によって細かな基準があり、認証を受ける対象は、生産工程管理者・小分け業者・輸入業者・JASマークを貼付する業者の4つとなっています。


これらの基準を全てクリアした事業者のみが、有機JASマークを表示できるようになります。


輸出入品


また、輸出入品に関しては、EU諸国やアメリカなど、有機JAS制度と同等の制度を有する国には、日本で有機認証を取得している有機食品ならそのまま輸出入が可能です。


JAS制度と同等の制度を有する国は、


・アメリカ

・アルゼンチン

・オーストラリア

・スイス

・ニュージーランド

・EU諸国

・カナダ

・台湾


などです。


これらの国であれば、有機JAS認証を受けていれば、輸出先国の認証を受けなくても「有機」表示を行って輸出することができます。


有機JASマークと無農薬の違い


有機野菜やオーガニック野菜と間違われやすいのが「無農薬」です。


続いて、有機JASマークと無農薬の違いを見てみましょう。


農薬の有無


オーガニックと有機は、農薬や化学肥料を使わずに栽培したもので、正確には農林水産省が定めた有機JAS規格に適合しているものを指すので、定義や意味合いは同じです。


一方で無農薬は、農薬を全く使用せずに栽培された農産物のことを指しており、有機野菜などのように国が定める規格がないところが異なります。


その代わり、特別栽培農産物というルールが決められていていますが、有機JAS規格とは違うため、無農薬だからといって有機JASマークを付けることはできません。


無農薬=有機JAS認定ではないので間違えないようにしましょう。


オーガニック野菜とは?


また、オーガニック野菜は定義や意味は有機野菜と同じです。


ただ、注意しなければいけないのは、オーガニック・有機と表示されていても、農薬を使っていないとは限らない点です。


農薬の中には微生物を利用する殺菌剤や、環境への負荷が少ない農薬などがあり、農林水産省が認定している農薬であれば、使用していてもオーガニック、有機栽培と表示できます。


つまり、オーガニック野菜は厳密に言うと、農薬や化学肥料を使わずに栽培したもの、もしくはJAS認定の農薬を使用したものを言います。


オーガニック野菜の定義や意味、オーガニック野菜を取り入れるメリットなどは、以下の記事でより詳しくご紹介しているので、気になる方はこちらを参考にしてみてください。



【輸出・輸入別】日本の制度と同等の国


有機食品を輸出入する場合には、主に2つの方法があります。


・同等性を利用して輸出入する

・海外認証を取得して輸出入する


本来、有機食品を輸出入する場合、EU、アメリカなどの輸出国で「有機」表示を行うためには輸出先国の認証が必要です。


しかし有機JAS制度では、有機認証制度と同等の制度を有する国であれば、輸出先国の認証を受けなくても「有機」表示を行って輸出入することができます。


以下で、輸出・輸入別に日本のJAS制度と同等の制度を有する国をまとめたので、チェックしてみてください。


輸出|約6ヵ国


・EU

・イギリス

・アメリカ

・スイス

・カナダ

・台湾


※EU、イギリス、台湾に関しては、有機農産物・有機農産物加工食品のみ


これらの国であれば、輸出先国の認証を受けなくても「有機」表示を行って輸出することが可能です。


輸入|約9ヵ国


・EU

・イギリス

・オーストラリア

・アメリカ

・スイス

・アルゼンチン

・ニュージーランド

・カナダ

・台湾


※EU、イギリス、アルゼンチン、ニュージーランド、台湾に関しては、有機農産物・有機農産物加工食品のみ


一方、輸入は上記の国であれば輸出先国の認証を受けなくても「有機」表示を行って輸出することが可能です。




有機素材にこだわったベジクラッカー


最後に有機素材にこだわった、おすすめの商品をご紹介します。


今回ご紹介するのは、有機素材にこだわって作った野菜クラッカーの「べジクラッカー」です。


べジクラッカーは、有機野菜と有機馬鈴薯でんぷんにハーブやスパイス、果汁などを加えて丁寧に焼き上げたクラッカーです。


「有機」にとことんこだわり、日本のオーガニック認証工場で製造、味や品質には高い基準を持っているので安心してお召し上がりいただけます。


また味は、オニオンハーブロースト、トマトバジル、ニンジンラぺ、スイートポテト、メープルパンプキンの5種類をご用意しているので、おやつ感覚で色々な野菜の栄養を摂取できます。


お子様のおやつから健康・美容サポート食品、ダイエット中の間食としてもおすすめなので、ぜひお試しください。

 



まとめ


今回は、知っているようで意外と知らない「有機JASマーク」の意味や定義、商品別の獲得条件などを詳しくご紹介しました。


有機JASマークは、消費者に生産工程や商品の安全性を保証するための、証のようなものです。


有機JASマークがあるだけで、私たち消費者も安心・安全に食を楽しむことができるので、多くの情報が出回っている昨今、安全性・信頼性の高い確かな商品を手に取るためにも欠かせない制度と言えるでしょう。